チザルピーナ(読み)ちざるぴーな(その他表記)Cisalpina

日本大百科全書(ニッポニカ) 「チザルピーナ」の意味・わかりやすい解説

チザルピーナ
ちざるぴーな
Cisalpina

アルプスのこちら側の」の意で、北イタリア一帯をさす。ラテン語ではキサルピナ。ローマ人は、ケルト人の居住地域ガリアといい、ローマからみて「アルプスのかなたのガリア」をガリア・トランサルピナとよんだのに対して、北イタリアをガリア・キサルピナと称した。また1797年6月29日、ナポレオン1世はこの地域にチザルピーナ共和国を正式に樹立した。

[藤澤房俊]

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関連語 ケルト

山川 世界史小辞典 改訂新版 「チザルピーナ」の解説

チザルピーナ
Cisalpina

ラテン語でキスアルピーナ。アルプスの手前側のガリアのこと。ロンバルディアなど北イタリア一帯をさす。第2次ポエニ戦争の頃からこの地方ケルト(ガリア)人を討って勢力圏に入れたローマ人がつけた名。同盟市戦争後その住民にラテン市民権を認め,カエサルもとローマ市民権が認められた。ポー川を挟んでトランスパダーナとチスパダーナに分けられる。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

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