チシマオドリコソウ(読み)ちしまおどりこそう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「チシマオドリコソウ」の意味・わかりやすい解説

チシマオドリコソウ
ちしまおどりこそう / 千島踊子草
[学] Galeopsis bifida Boenn.

シソ科(APG分類:シソ科)の一年草。イタチジソともいう。茎は四角形で高さ25~50センチメートル、開出した粗い毛がある。葉は対生し、卵形で長さ4~8センチメートル、縁(へり)に鋸歯(きょし)がある。7~8月、葉腋(ようえき)に淡紅紫色花を群生する。萼(がく)は筒鐘形で先は5裂し、鋭い針状となる。北海道のやや湿った草地に生え、アジア、ヨーロッパに広く分布する。本州から九州でも所々にみられるが、帰化したものと考えられる。

村田 源 2021年9月17日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android