チチブシロカネソウ(読み)ちちぶしろかねそう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「チチブシロカネソウ」の意味・わかりやすい解説

チチブシロカネソウ
ちちぶしろかねそう / 秩父白銀草
[学] Enemion raddeanum Regel

キンポウゲ科(APG分類:キンポウゲ科)の多年草。オオシロカネソウともいう。茎は高さ10~30センチメートル。葉は1回3出の複葉。4~5月、散形花序をつくり、径1センチメートルの白色花を開く。本州中部地方の深山林下に生え、朝鮮半島、中国東北部、シベリアに分布する。シロカネソウの名がつくが、花弁がなく、雌しべが3~5本であるなどの点でシロカネソウ属Dichocarpum植物と区別される。

[門田裕一 2020年3月18日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android