チャクマヒヒ(読み)ちゃくまひひ(その他表記)chacma baboon

日本大百科全書(ニッポニカ) 「チャクマヒヒ」の意味・わかりやすい解説

チャクマヒヒ
ちゃくまひひ
chacma baboon
[学] Papio ursinus

哺乳(ほにゅう)綱霊長目オナガザル科の動物サバンナヒヒと総称されるヒヒうち、アフリカ南部に分布する種。全身褐色の毛で覆われ、サバナサバンナ)や半砂漠にすんでいる。

[川中健二]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チャクマヒヒ」の意味・わかりやすい解説

チャクマヒヒ
Papio comatus; chacma baboon

霊長目オナガザル科。ヒヒ類中で最も大きく,体長 1m,体重は 50kgをこえる。頭部,肩部ががっしりと大きく,口は犬のようにとがっている。顔は黒色で,背面緑色を帯びた灰黒色。たてがみはないが,肩に長毛がわずかに生える。尻だこは小さい。海岸近くの岩石地に,リーダーを中心とした群れをつくって生活している。雑食性で,果実,木の芽,根などのほか,昆虫類や小動物も捕食する。南アフリカ共和国ケープタウン,ナタール,トランスバールなどに分布する。

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世界大百科事典(旧版)内のチャクマヒヒの言及

【サバンナヒヒ】より

…アフリカの乾燥帯に生息するヒヒの総称。ギニアヒヒPapio papio,ドグエラヒヒP.anubis,キイロヒヒP.cynocephalus,チャクマヒヒP.ursinusの4種を指す。サバンナヒヒを一つの種Papio cynocephalusとし,上記4種をその亜種とする説もある。…

※「チャクマヒヒ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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