ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チャンチヤコウ特別市」の意味・わかりやすい解説 チャンチヤコウ(張家口)〔特別市〕チャンチヤコウZhangjiakou モンゴル語名はカルガン Kalgan。中国華北地方,ホーペイ (河北) 省北西部の市。市区とシュワンホワ (宣化) 県から成る。ホワペイ (華北) 平原と内モンゴル (蒙古) 高原との間にあり,万里の長城の南に接する。古くから高原と平原を結ぶ軍事,商業の要地であったが,明代にはペキン (北京) の北西の守りとして重視された。また明,清を通じて漢族とモンゴル族との主要な交易地で,1860年の露清条約によってロシアとの貿易地に指定された。民国以後チャハル (察哈爾) 省の省都で,日本の占領中は蒙古連合自治政府がおかれた。 1952年ホーペイ省に編入。チンパオ (京包) 鉄道が通り,農産物,畜産物の集散が盛んである。新興の工業都市でもあり,機械,食品,皮革,化学繊維,化学,薬品,製紙などの工場がある。シュワンホワ県はブドウの産地として有名。またロンイエン (竜煙) 鉄鉱山があり,製鉄,機械などの工場がある。人口 104万 4775,うち市区人口 72万 811 (1990) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by