チャールズ・マリー・ジョセフベディエ(英語表記)Charles-Marie-Joseph Bédier

20世紀西洋人名事典 の解説

チャールズ・マリー・ジョセフ ベディエ
Charles-Marie-Joseph Bédier


1864 - 1938
フランスの批評家,中世学者。
元・コレージュ・ド・フランス教授,アカデミー・フランセーズ会員。
パリ生まれ。
ガストン・パリスに学び、「ファブリオー」(1893年)で、このジャンルのインド起源説を否定。フランス固有の物であることを立証し、起源論の不毛性を指摘した。「叙事詩伝説(1906〜13年、4巻)で、伝承理論に反対し、個性的な詩人の役割を重視する個人主義理論を提唱。又、同著ではフランスの叙事詩が古寺の巡礼路に発生したと唱える。「トリスタン物語」の再建についても、風土や個人の役割を重視して優れた業績を残し、その現代仏訳は評判となる。その後、新伝承理論の台頭により、彼の理論の見直しが迫られた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android