チャールズ・ヨゼフ・ポールブールジェ(その他表記)Charles-Joseph-Paul Bourget

20世紀西洋人名事典 の解説

チャールズ・ヨゼフ・ポール ブールジェ
Charles-Joseph-Paul Bourget


1852.9.2 - 1935.12.25
フランスの小説家,評論家
アミヤン生まれ。
別名Paul Bourget。
最初詩人として出発したが、当時の時代的代表者と目される作家たちの心理分析を試みた名著「現代心理論叢」(1883年)、「続現代心理論叢」(1886年)によって先鋭な批評家として名声を得る。その後、小説「残酷な謎」(1885年)、「嘘」(1887年)等を発表。1889年発表の「弟子」は実証科学至上主義への挑戦状ともいうべき小説で、著作家の道徳的責任を追究した秀作で大きな反響を巻き起こした。その後伝統主義者となりフランス伝来の宗教、道徳を重んじ「宿駅」(1902年)、「真昼の悪魔」(’14年)等を発表。1894年アカデミー・フランセーズ会員となる。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む