普及版 字通 「チュウ・うつ」の読み・字形・画数・意味
17画
[字訓] うつ
[説文解字]
[金文]
[字形] 会意
幸+攴(ぼく)+血。幸は手械(てかせ)、血は歃血(そうけつ)。盟誓して、その約に違うものを撃つことをいう。〔説文〕十下に「引きてつなり。攴(でふぼく)して血を見るに從ふ」とする。血は血盟・盟誓の法を示す。字はいま皿に従う。〔呂覧、節喪〕に「民の利に於けるや、~血をり、肝を(ぬ)きて以て之れを求む」とあり、肝を抽出する意に用いるが、字の初義としがたい。金文の〔史頌(ししようき)〕に「王、宗に在り。をして(国の名)を省せしむ。(法)友(はふいう)・里君・百生、隅(部属)を帥(ひき)ゐてに(ちか)ふ」とあり、王室の省察に対して、服従の誓約を行ったことをいう。文献には、(ちゆうちつ)のような地名のほか、ほとんど用例がない。
[訓義]
1. うつ、ひきうつ、盟約にたがう者をうつ。
2. 山のくま。は山のくま、水曲の地であるという。
3. 抽と通用し、ぬく、ぬき出す。
[熟語]
肝▶・電▶・戻▶
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報