精選版 日本国語大辞典 「ちょんちょん幕」の意味・読み・例文・類語 ちょんちょん‐まく【ちょんちょん幕】 〘 名詞 〙① 歌舞伎で、舞台の道具替えをする時、幕を閉じるが、拍子木をちょんちょんと軽く二つずつ打ってつなぎ、すぐに次の幕を開くこと。返幕(かえしまく)。[初出の実例]「本舞台は皆々見事に居並ぶ。チョンチョンチョンチョン幕。ト祐信振って向うへ入る」(出典:歌舞伎・大商蛭子島(1784)五立)② 短時間の情事。ちょんのまあそび。[初出の実例]「理窟有の、ちょんちょんまくの、毛氈の」(出典:洒落本・無量談(1771))③ 物事を終わらせること。また、物事の終わり。最後。[初出の実例]「かならずまって居やすよ といふみへでちょんちょん幕(マク)」(出典:洒落本・面美多勤身(1790‐91頃)) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例