ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チョンミン島」の意味・わかりやすい解説 チョンミン(崇明)島チョンミンとうChongming dao 中国東部,チャン (長) 江の河口にある島。面積 1083km2。行政上はシャンハイ (上海) 直轄市に属するチョンミン県である。チャン江河口には 7世紀末に三つの砂州が形成された記録があり,のち合体して,16世紀末にほぼ今日の規模となった。チャン江の主流が島の南側を流れているため,南岸は絶えず崩れ,北岸と東西両岸は急速に伸張している。7世紀に居住が始まって漁業と製塩が営まれた。中華人民共和国成立後,周囲に防潮堤がめぐらされ,灌漑水路網の建設や荒れ地の開拓が行なわれ,安定した農業地域となった。東部はワタ,西部は水稲が主作物で,そのほかスイカ,ビワ,スイミツトウなどの果物,スイセンなどの花卉を栽培している。沿岸では漁業が行なわれる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by