翻訳|sea wall
津波や高潮を防ぐため海沿いに建設される堤防。東日本大震災の津波で沿岸市街地などに大きな被害が出たことを教訓に、国は岩手、宮城、福島3県で整備を計画。数十~百数十年に1度発生する比較的頻度の高い津波を防げる高さとする方針を示した。一方、大震災で発生した数百~千年に1度の大津波に対しては、住民の早期避難などと組み合わせる多重防御で対応する。防潮堤整備は各海岸の管理者が主体となるため、国、県、市町村と場所によって異なる場合がある。
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出典 共同通信社 共同通信ニュース用語解説共同通信ニュース用語解説について 情報
海岸保全施設の一種で,高潮や津波などによって海水が陸上に浸入するのを防止するために,陸岸に築造される海岸構造物。防潮堤の構造は,通常は堤防方式であり,その天端(てんば)の高さは波が越えないことを原則として決められるが,悪条件が重なって,越波あるいは越流が生じた場合でも堤体が破壊されないように,通常堤体前面の法面(のりめん),天端および裏の法面をコンクリートなどで被覆する。表の法面のこう配は急なものから緩やかなものまであるが,波の打上高さを減少させるため,頂部に波返し工を備えているものが多い。堤体の形状は,設置位置,設計潮位,設計波などの条件を考慮して決められ,また波の洗掘作用により,堤体の土砂が吸い出され,破壊に至らぬようにくふうされている。
→海岸保全 →堤防
執筆者:堀川 清司
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…これらの構造物を大別すれば,(1)海岸堤防および海岸護岸,(2)突堤および導流堤,(3)離岸堤になる。海岸堤防と海岸護岸は陸岸を防御するために,海岸線に並行して作られる構造物で,高潮対策のために用いられる場合には防潮堤と呼ばれることがある。導流堤および突堤はいずれも海岸から沖に向かって突出して築造された構造物である。…
※「防潮堤」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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