日本大百科全書(ニッポニカ) 「ツェルナー」の意味・わかりやすい解説
ツェルナー
つぇるなー
Johann Karl Friedrich Zöllner
(1834―1882)
ドイツの天文学者。天体測光術の開拓者。ベルリン生まれ。1855年ベルリン大学に入学、主として物理学を学び、2年後バーゼルへ行き、G・H・ウィーデマンに師事。測光術の業績が認められて、1866年ライプツィヒ大学教授に就任。おもな業績はツェルナー測光器とよばれる特殊な天体測光器の発明である。一定の光源により人工星を結像させたうえで、2枚のニコル板を調節して、星の実視の明るさを比較し、その星の見かけの等級を測定する機構を考案した。これを用いて惑星の反射能を決定した。主著に『天体光度測定法綱要』(1860)がある。晩年、心霊術に傾倒した。
[島村福太郎]
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