日本大百科全書(ニッポニカ) 「ティドール島」の意味・わかりやすい解説 ティドール島てぃどーるとうTidore インドネシア、モルッカ諸島の一島。ハルマヘラ島西岸沖に位置する。面積約77平方キロメートル。火山島で南部にキマタブー火山(1730メートル)がそびえる。肥沃(ひよく)な土壌は香料、コーヒー、タバコなどの栽培に適する。とくに香料は古くからの産地で、かつてのティドール土侯国の経済を支えた。1521年からインドネシアの独立までの424年間、ポルトガル、スペイン、オランダ、日本の順に支配された。中心地は東岸のソアシウSoasiu。[上野福男] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例