ティランジア(その他表記)Tillandsia; tillandsia

デジタル大辞泉 「ティランジア」の意味・読み・例文・類語

ティランジア(〈ラテン〉Tillandsia)

パイナップル科草本北アメリカの北緯35度から南アメリカの南緯43度に分布する。400種以上があり、多く樹上や岩上などに生える。多くの種が観賞用に栽培される。スウェーデンの植物学者ティルランツ(E.Tillands)にちなむ名。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ティランジア」の意味・わかりやすい解説

ティランジア
Tillandsia; tillandsia

パイナップル科属名で約 400種もある。北アメリカ南部から南アメリカにかけて分布する。葉をはじめ植物体全体が細かな鱗片状の毛でおおわれているものが多く,根をもたずにこの葉全体から空中湿気を吸収するものもあり,エアプランツ (気生植物) と呼ばれている。したがってスパニッシュモスのように他の樹木電線などに着生したり,ペルーの太平洋岸砂漠の T. latifoliaT. purpureaなど,砂漠上を風に吹かれて移動するような,特異な生態をもつものもある。観葉植物として栽培されるハナアナナス T. lindeniiなど,園芸植物として日本に渡来しているものもある。

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