テシクタシュ人骨(読み)テシクタシュじんこつ(その他表記)Teshik Tash skeleton

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「テシクタシュ人骨」の意味・わかりやすい解説

テシクタシュ人骨
テシクタシュじんこつ
Teshik Tash skeleton

ウズベキスタン,サマルカンドの南,アフガニスタンとの国境近くにあるテシクタシュ洞穴で,A.オクラドニコフによって 1938年に発見された化石人骨。進歩したムスティエ文化遺物ヤギウマ,クマ,ハイエナなどの動物化石を伴っている。時代は第3間氷期あるいは第4氷期といわれる。発見された人骨は9歳ぐらいと思われる子供のもので,頭蓋は大きくふくらみ,後頭部はやや平たいが,ヨーロッパの典型的ネアンデルタール人類よりも高い。脳容量は約 1490cm3で年齢のわりに大きい。眼窩上隆起は強く,鼻根部はあまり陥没しない。また (おとがい) の発達は弱い。総じて西アジアの進歩的ネアンデルタール人類と類似している。しかし,椎骨鎖骨,上腕骨,大腿骨脛骨などの部分的に発見された体の骨は現生人類とほとんど変らない。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

《「晋書」杜預伝から》竹が最初の一節を割るとあとは一気に割れるように、勢いが激しくてとどめがたいこと。「破竹の勢いで連戦連勝する」[類語]強い・強力・強大・無敵・最強・力強い・勝負強い・屈強・強豪・強...

破竹の勢いの用語解説を読む