化学辞典 第2版 「テトラクロロエタン」の解説
テトラクロロエタン
テトラクロロエタン
tetrachloroethane
C2H2Cl4(167.86).【Ⅰ】sym-あるいは1,1,2,2-テトラクロロエタンCHCl2CHCl2は,アセチレンと塩素を触媒の存在下に反応させると得られる.クロロホルム様の臭気をもつ液体.融点-36 ℃,沸点146.2 ℃.1.5881.1.49678.不燃性で,油脂,ろう,ゴムなどの溶剤および抽出剤として用いられる.蒸気は麻酔作用をもつ.[CAS 79-34-5]【Ⅱ】unsym-または1,1,1,2-テトラクロロエタンCH2ClCCl3は,塩化ビニリデンに塩素を付加させると得られる.融点-68 ℃,沸点129 ℃.1.553.1.4821.[CAS 630-20-6]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報