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偶然 ぐうぜんhazard; chance

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

偶然
ぐうぜん
hazard; chance

chanceはさいころが落ちることを意味し,hazardは十字軍の兵士たちがさいころ遊びを考案した場所の名に由来する。だれが意図したわけでもなく,だれも予見しえなかったことが,当事者の目的意識を裏切る形で起るとき,その起り方をいう。奇跡とは異なり当の事件は世界連鎖に基づいて起っているが,その連鎖が人間の判断能力をこえているのが特色で,直接関係のない2つ以上の事件連鎖のぶつかり合いから生れる付随的効果として説明される。当事者の目的意識が偶然の要件の一つであるから,必然的に価値判断が介入し,偶然は幸運や不運の代名詞となることが多く,さらにその効果の大きさから偶然が人格化もしくは神格化されて,運命の意味に接近することもある。

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デジタル大辞泉の解説

ぐう‐ぜん【偶然】

[名・形動]何の因果関係もなく、予期しないことが起こること。また、そのさま。「偶然の一致」「偶然に見つける」⇔必然
[派生]ぐうぜんさ[名]
[副]思いがけないことが起こるさま。たまたま。「偶然旧友に出あう」

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百科事典マイペディアの解説

偶然【ぐうぜん】

必然の対。最広義には,予測を超えた複数の事象の一致・符合,約言すれば偶(二つ)なるものの出会いをいう。ラテン語accidens,ドイツ語Zufall,英語contingencyなども2者の遭遇を含意する。

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世界大百科事典 第2版の解説

ぐうぜん【偶然】

〈必然〉と対をなす語で,必然が〈必ずそうであること〉を意味するのに対して〈たまたまそうであること〉を意味する。しかし,必然が多義的であるのに応じて,偶然も多様な意味をもつ。 (1)中世のスコラ哲学では神を〈必然的存在者〉とよび,被造物を〈偶然的存在者〉とよんだ。それは,〈もっとも完全なる者〉という神の本質にはいかなる欠如もありえず,したがって〈存在しない〉ということもありえない,つまり必然的に存在せざるをえないのに対して,被造物は存在しないことも可能であり,その存在が神の意志,つまり他の存在者に依存しているからである。

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大辞林 第三版の解説

ぐうぜん【偶然】

( 名 ・形動 ) [文] ナリ 
何の因果関係もなく、予測していないことが起こること。思いがけないこと。また、そのさま。 「 -に街で出会う」 「 -の一致」
〘哲〙 〔contingency〕 事象の因果系列に対して、それに含みえない事象または因果的に予測できない事象が生起すること。
▽↔ 必然
( 副 )
思いがけないことが起こるさま。たまたま。 「道で-出会った」

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