テペ・マルリク遺跡(読み)テペ・マルリクいせき(その他表記)Tepe Marlik

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「テペ・マルリク遺跡」の意味・わかりやすい解説

テペ・マルリク遺跡
テペ・マルリクいせき
Tepe Marlik

イランの北西部にある古墓遺跡。 1961~62年イラン考古局の E.ネガバンによって調査され,前2千年紀末頃から前1千年紀初め頃の王墓など約 50基の古墓が発掘された。墓は自然の岩山の頂部に,切り石や自然石,粘土を用いて構築され,武具類を副葬した男子の墓,装身具類を伴う女子の墓,馬と馬具を埋葬した墓が発見された。出土遺物としては打出し文様のある金製深鉢,土製人物小像,土製動物像,円筒印章,金製ペンダント,青銅製剣などがあり,この時代の地方芸術の特色を示している。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android