テルル化水銀(読み)テルルカスイギン

化学辞典 第2版 「テルル化水銀」の解説

テルル化水銀(Ⅱ)
テルルカスイギン
mercury(Ⅱ) telluride

HgTe(328.19).HgとTeとの直接反応のほか,NH4HTeとHgCl2との反応などで得られる.黒色金属光沢のある立方晶系結晶.せん亜鉛鉱型構造.密度約8.6 g cm-3.融点約660 ℃.Ⅱ-Ⅵ半導体であるが,バンドギャップがきわめて小さく(ゼロギャップ半導体ともいう),半金属とも考えうる.熱硝酸に溶けてH2Teを発生する.半導体材料に用いられる.たとえばCdTeとの固溶体などは,IR検知器などに用いられる.[CAS 12068-90-5]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む