ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「テレビンノキ」の意味・わかりやすい解説 テレビンノキPistacia terebinthus; terebinth ウルシ科の落葉小高木。地中海地方の原産で高さ 5mに達する。葉は奇数羽状複葉,小葉は4~6対あり,卵状披針形で柄に翼がある。6~7月,腋生の円錐花序に多数の小花をつける。花には緑色の包葉があるが花弁はない。果実は小球形の核果で,暗紫色に熟し,芳香のある外皮は食用になる。原産地では幹に傷をつけ,しみ出る樹液から緑色透明で芳香のあるテレビン油をとり薬用にする。また花柄や葉に生じる虫こぶから色素をとり布の染色に用いる。同属のピスタシオは有名な食用ナッツで種子中の多肉の子葉に塩味をつけ食用にし,また香料としてアイスクリームに混ぜる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by