ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「テーラーの定理」の意味・わかりやすい解説
テーラーの定理
テーラーのていり
Taylor's theorem
が成立する 0<θ<1 である θ が存在する。これをテーラーの定理といい,上の等式の右辺をテーラーの展開式あるいはテーラーの公式という。また右辺の最後の項 f(n)(a+θh)hn/n!=Rn を展開式の剰余項あるいは単に剰余という。他の剰余式と区別するときには,これをラグランジュの剰余形式という。テーラーの定理は,1つの関数 f(x+h) を,そのテーラー展開式で表わされる整関数で近似した場合,そこに現れる剰余についての定理ということもできる。 f(n) も連続なら,Rn は積分を使って
と表わすこともでき,微分よりは積分のほうが扱いよいので,最近では積分型の剰余項を使うことが多い。
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