日本大百科全書(ニッポニカ) 「ディレーニー」の意味・わかりやすい解説 ディレーニーでぃれーにーShelagh Delaney(1939― ) イギリスの女流劇作家。中等学校を出て女工をしているうちにラティガンの芝居をみて自信をもち、18歳で書いた『蜜(みつ)の味』(1958初演、1961映画化)が上演されて大好評を得た。これは、母親が男と家出したあと、ひとり残された娘が黒人の子を身ごもり、同性愛の青年の世話を受けるという、貧民街の屋根裏に住む娘と売春婦の母親をめぐる生活を描いた作品である。次作の『愛するライオン』(1960初演)のあとは短編小説集、シナリオなどを書いている。[森 康尚]『小田島雄志訳『蜜の味』(1970・晶文社)』 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例