日本大百科全書(ニッポニカ) 「デザイン都市」の意味・わかりやすい解説
デザイン都市
でざいんとし
UNESCO Cities of Design
国連教育科学文化機関(UNESCO(ユネスコ))が2004年に開始した、創造性の高い都市間の国際交流と活性化を促す「ユネスコ・クリエイティブシティーズネットワーク」事業の、デザイン部門で認定された都市。認定を受けると「ユネスコ・デザイン都市」と名のることや、ユネスコのロゴマークの使用が認められる。申請には暮らしの豊かさを創造する文化的な建造物、特徴ある都市空間の整備、デザイナー教育など五つの条件を満たすことが必要である。認定都市は2014年時点で16都市。アルゼンチンのブエノス・アイレス(2005)、カナダのモントリオール(2006)、フランスのサンテティエンヌ(2010)、中国の北京(ペキン)(2012)、フィンランドのヘルシンキ(2014)などのほか、日本から神戸市と名古屋市(ともに2008)が認定されている。
「ユネスコ・クリエイティブシティーズネットワーク」にはデザインをはじめ、文学、映画、音楽、食文化、工芸・民芸、メディア芸術の7部門があり、全部門合計で69都市が認定されている(2014年時点)。
[編集部]