デマデス(その他表記)Dēmadēs

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「デマデス」の意味・わかりやすい解説

デマデス
Dēmadēs

[生]前380頃
[没]前319
古代ギリシア,アテネ雄弁家,外交家。デモステネス政敵。テーベ破壊後アレクサンドロス3世 (大王) がアテネに対して寛大な処置をとったのは,おもに親マケドニア政策を主張した彼の功績であった。前 324~323年反アレクサンドロス派から賄賂を受けたかどで重い罰金を科せられ,市民権を失った。アレクサンドロスの死後復権し,ラミア戦争 (前 323~322) 後のアンチパトロスとの和議に尽力したが,前 319年ペルディッカスとの陰謀を,アンチパトロスかその息子のカサンドロスに発見され,殺された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android