法則の辞典 「デューエムの定理」の解説
デューエムの定理【Duhem's theorem】
「各成分の初期質量が既知の閉鎖系の平衡状態は,相の数,成分の数がいくつであっても,二つの独立変数によって完全に決定される.
相律*によると,平衡系で任意に固定可能な示強変数の数は制限されているから,二つの変数の選択には制限が生じる.
(1) 不変系の場合には示強変数を任意の値に定めることはできない.したがって二つの変数とも示量変数としなければならない
(2) 一変数系の場合には一つの示強変数を任意の値に固定可能であるが,第二の変数としては示量変数を選ばなければならない.