デルフィーニ(読み)でるふぃーに(その他表記)Antonio Delfini

日本大百科全書(ニッポニカ) 「デルフィーニ」の意味・わかりやすい解説

デルフィーニ
でるふぃーに
Antonio Delfini
(1908―1963)

イタリア小説家モデナ市出身。独学。20歳で個人新聞を刊行発禁にあう。代表作『バスクの女』(1938)や『バッティモンダの光』(1940)などの短編集で、地方都市の生活を題材に、痛烈な皮肉と空想と優しさの入り混じる物語を書いた。パリでアンドレ・ブルトンを知り、自動筆記を試みる。ほかに短編集『消えたロジーナ』(1957)、詩集など。死後、再評価が始められた。

[米川良夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「デルフィーニ」の意味・わかりやすい解説

デルフィーニ
Delfini, Antonio

[生]1907.6.10. モデナ
[没]1963.2.23. モデナ
イタリアの小説家。ファシズムを風刺して弾圧にあい,作品は第2次世界大戦後に発表されたものが多い。主著『バスカの思い出』 Il ricordo della Basca (1939,新版 56) ,『短編集』 Racconti (63) 。

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