現代外国人名録2016 「デレックウォルコット」の解説
デレック ウォルコット
Derek Walcott
- 職業・肩書
- 詩人,劇作家 元ボストン大学教授
- 国籍
- トリニダードトバゴ
- 生年月日
- 1930年1月23日
- 出生地
- 英領セントルシア・カストリーズ(セントルシア)
- 学歴
- ウィスコンシン大学,西インド大学(ジャマイカ)卒
- 資格
- 米国芸術文学アカデミー会員
- 受賞
- ノーベル文学賞〔1992年〕,オビー賞〔1971年〕,W.H.スミス賞〔1991年〕「オメロス」
- 経歴
- 父は英国人画家、母はアフリカ系移民。1950年ジャマイカの西インド大学に留学。一時教職に就いたのち、「トリニダード・ガーディアン」編集者を経て、’57年ロックフェラー奨学金を受けて、2年間ニューヨークで演劇を研究した。’59年トリニダードに移住、トリニダード演劇ワークショップを設立、西インド諸島の演劇発展に尽力する。10代から詩作を始め、’48年18歳で処女詩集「25 Poems(25の詩)」を発表、欧米文学界で認められる。’62年「In a Green Night(緑の夜に)」を刊行。初期作品は英国詩人マーベルらの影響が見られ、その後、奴隷、貧困、人種問題など西インド諸島固有の風土と歴史をうたいこんだ。’92年カリブ海地域から初めてノーベル文学賞を受賞。他の詩集に「漂泊者」(’65年)、自伝的詩集「もう一つの生」(’73年)、「ハマベブドウ」(’76年)、「幸福な旅人」(’82年)、「真夏」(’86年)、「オメロス」(’90年)、「詩集1948-1984」(’86年)、「詩集1965-1980」(’92年)など。劇作家としては、ニューヨークとロンドンで上演された詩劇「ヘンリー・クリストフ」(’50年)や「ドーフィンの海」(’56年)、「サル山での夢」(’67年)、「ラスト・カーニバル」(’86年)、「オデッセイ」(’93年)があるほか、ミュージカル劇「セビーリャの戯れごと師」がある。創作の傍ら、’81年よりブラウン大学で英文学を教える。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報