カリブ海東部、ウィンドワード諸島にあるセント・ルシアの首都。人口2301(1998)、4173(2010センサス)。都市域人口5万5000(1993)。セント・ルシア島の北西部に位置し、内陸部にまで入りこんだ湾の奥にある天然の良港である。西インド諸島における最良の港の一つで、クルーズ船の寄港地となっている。1650年にフランス人によって建設され、19世紀と20世紀にはイギリス支配のもとで船の動力源として石油が使用されるようになるまで重要な給炭港であった。数回の大火にみまわれ、古い建物は少ない。とくに、1948年の火災で市街地の大部分が消失した。大火後に都市は再建され、セント・ルシアの商業の中心地となっている。
[菅野峰明]
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