デンバー効果(読み)デンバーコウカ

デジタル大辞泉 「デンバー効果」の意味・読み・例文・類語

デンバー‐こうか〔‐カウクワ〕【デンバー効果】

半導体導体一部に光を当てると、物体中に電圧が発生する現象光起電力効果一種光拡散効果

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

法則の辞典 「デンバー効果」の解説

デンバー効果【Dember effect】

半導体,または導体の一面に光を当てると,物体中に電場が生じる現象をいう.光照射によって電子正孔の対がつくられるが,電子のほうが移動しやすいために,照射を受けなかったほうの面に負の電荷が,照射面に正の電荷が現れる.別名を「光拡散効果」ともいう.

出典 朝倉書店法則の辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のデンバー効果の言及

【光電効果】より

…このため,電子,正孔とももう一方の電極のほうに拡散するが,通常,電子の拡散速度は正孔のそれより大きいため,電子が多く存在する部分と正孔が多く存在する部分が分離し,電極間に起電力を生ずる。この現象をデンバー効果という。またデンバー効果を起こす試料に,光の照射方向と垂直方向に磁界を加えると,デンバー効果で生じた拡散電流がローレンツ力を受け,光の照射方向と磁界の方向の両者に垂直な方向に起電力を生ずる。…

※「デンバー効果」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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