トイレ・パイプ洗浄剤

六訂版 家庭医学大全科 「トイレ・パイプ洗浄剤」の解説

トイレ・パイプ洗浄剤
(中毒と環境因子による病気)

 トイレ洗浄剤のなかには一部中性のものもありますが、一般にトイレ・パイプ洗浄剤は、スルファミン酸(アミド硫酸)や塩酸などを主成分とする強酸性のもの、または次亜塩素酸(じあえんそさん)などを主成分とする強アルカリ性のものがほとんどです。したがって、トイレ・パイプ洗浄剤を誤って口に含むと、強酸または強アルカリによる中毒が生じます。

 また、これらが眼や皮膚につくと、強い刺激を与えて腐食させるので、眼に入った場合は、流水で最低15分は洗浄したうえで眼科を受診します。皮膚についた場合は、まず水で洗い流し、石鹸でよく洗浄してから、症状をみて皮膚科を受診してください。

 なお、トイレ・パイプ洗浄剤に“混ぜるな 危険”と表示されているように、酸性の洗浄剤とアルカリ性の洗浄剤を混ぜると、化学反応により塩素ガスが発生することがあり、それを吸い込むと塩素ガス中毒を起こします。酸性とアルカリ性の洗浄剤は混ぜないよう十分に注意してください。

出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報

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