普及版 字通 の解説

13画
[字訓] ただす・おさめる
[字形] 形声
声符は重(じゆう)。重に
(童)(どう)・
(とう)の声がある。重は
(ふくろ)にものを入れた形。
の初形は東。〔爾雅、釈詁〕に「正すなり」とあり、〔書、大禹
〕「之れを
(ただ)すに威を用ふ」と
正の意とする。〔周礼、春官、大祝〕「振動」の〔注〕に「動は讀んで
と爲す。書も亦た或いは
に爲(つく)る。振
とは、兩手を以て相ひ
つなり」とみえる。
(ふくろ)にものを入れ、撃って収まりやすくする意で、
とは
を殴(う)つ意。〔方言、十二〕「錮なり」の〔注〕に「堅固にするを謂ふなり」とあるのは、撃ち固めることをいう。のち
督の意となる。[訓義]
1. ただす。
2. おさめる、なおす、おちつかせる。
3. かためる、かたい。
4. 蓮根。
[古辞書の訓]
〔新
字鏡〕
田尓在美乃(たにあるみの)〔名義抄〕
タダス・シゲシ・スケ 〔字鏡集〕
ハチスノネ・アハレフ・ヲシフ・アハラフ・シゲシ・タダス・シナ・スケ[語系]
tong、督tukは声義近く、〔爾雅、釈詁〕に「督は正なり」とあって、
と同訓。動dongは
(重)の中のものを振動して整える意。その整えることを
という。統thong、
(総)tzongは糸をまとめたばねることをいい、また同系の語であろう。[熟語]
一▶・
役▶・
勧▶・
作▶・
士▶・
事▶・
正▶・
摂▶・
率▶・
統▶・
▶・
督▶・
理▶[下接語]
古
・校
・骨
・振
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

