トカラ列島県立自然公園(読み)トカラれっとうけんりつしぜんこうえん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トカラ列島県立自然公園」の意味・わかりやすい解説

トカラ列島県立自然公園
トカラれっとうけんりつしぜんこうえん

鹿児島県南部,吐 噶喇列島を占める自然公園。十島村に属す。面積 46.19km2。 1992年指定。火山列島のため諏訪瀬島の御岳と吐 噶喇富士と呼ばれる中之島の御岳が現在活動中であるほか,口之島,中之島,小宝島,悪石島には温泉もある。ほとんどの島は 100mにも及ぶ海食崖を含む急崖の地形だが,宝島と小宝島は隆起サンゴ礁に縁どられ低平。黒潮により島々は亜熱帯性の植物でおおわれ,口之島の烏帽子崎には県の天然記念物タモトユリが生育するほか,アダンの北限群落も発達している。吐 噶喇列島は渡り鳥の通過地点として重要であるほか,中之島で県の天然記念物トカラウマの放牧,口之島で野生牛とトカラヤギ,中之島と宝島では天然記念物エラブオオコウモリがみられる。さらに宝島と小宝島にはトカラハブが生息する。

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