火山列島(読み)カザンレットウ

デジタル大辞泉 「火山列島」の意味・読み・例文・類語

かざん‐れっとう〔クワザンレツタウ〕【火山列島】

硫黄列島

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日本歴史地名大系 「火山列島」の解説

火山列島
かざんれつとう

母島ははじま列島の南西小笠原諸島の最南端に位置し、硫黄いおう列島の別称がある。北緯二四度一四分―二五度二六分、東経一四一度一六分―一四一度二七分に点在する北硫黄島硫黄島・南硫黄島(硫黄三島)とその属島を総称する地名南鳥みなみとり島・沖ノ鳥おきのとり島をも含んでいる。文久年度の幕府調査団は母島からさらに南下して三島を確認している。明治二四年(一八九一)正式に日本領土となり、同二八年に一戸・六人が硫黄島に移住、同三四年には北硫黄島に三一戸・一一二人が移住している。大正三年(一九一四)全区域を硫黄島村としたが、昭和一五年(一九四〇)の町村制施行によって硫黄島のみを硫黄島村とし、その他を小笠原支庁直轄に組替えている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「火山列島」の意味・わかりやすい解説

火山列島
かざんれっとう

小笠原諸島(おがさわらしょとう)の南南西方洋上にあり、北硫黄島(きたいおうとう)(最高点792メートル、面積5.57平方キロメートル)、硫黄島(169メートル、23.16平方キロメートル)、南硫黄島(916メートル、3.54平方キロメートル)の3火山島からなる。東京都小笠原支庁小笠原村に属する。硫黄列島ともいう。東日本火山帯に属し、硫黄島には平坦(へいたん)地があるが、ほかは鋭い円錐(えんすい)形で、海食崖(がい)が発達。硫黄島内や、他の2島付近の海底ではしばしば噴火し、南硫黄島付近では新島も出没する。この3島は1543年(天文12)以降、スペイン軍艦など、欧米人によって認められたが、長く無住、無主だった。1887年(明治20)東京府知事による探査が行われ、1889年ごろから日本人が漁業や硫黄採取を始め、1891年に小笠原島庁所管となった。サトウキビコカの栽培も行われ、1944年(昭和19)には人口1254を数えたが、第二次世界大戦で内地へ引き揚げた。1945年2~3月、硫黄島の攻防戦で日本軍は全滅し、アメリカ軍が占領したが、1968年(昭和43)に小笠原諸島とともに返還された。現在、硫黄島には、おもに海上・航空自衛隊員が駐在しているが、他の2島は無人島である。

諏訪 彰]

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改訂新版 世界大百科事典 「火山列島」の意味・わかりやすい解説

火山列島 (かざんれっとう)

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百科事典マイペディア 「火山列島」の意味・わかりやすい解説

火山列島【かざんれっとう】

硫黄(いおう)列島

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世界大百科事典(旧版)内の火山列島の言及

【硫黄列島】より

…小笠原諸島に属する列島で,火山列島とも呼ばれる。ほぼ70kmの等間隔をなして南北に並ぶ北硫黄島,硫黄島,南硫黄島からなり,東京都小笠原支庁小笠原村に含まれる。…

※「火山列島」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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