日本大百科全書(ニッポニカ) 「トゲナシヌマエビ」の意味・わかりやすい解説 トゲナシヌマエビとげなしぬまえび / 棘無沼蝦[学] Caridina typus 節足動物門甲殻綱十脚(じっきゃく)目ヌマエビ科に属するエビ。伊豆半島から南西諸島、台湾、フィリピン、マレー半島、ミクロネシアの島々の河川に生息する。体長3センチメートルほどで、緑褐色。額角(がっかく)はごく短く、下縁にだけ0~4歯がある。第1、第2脚はヌマエビなどと同じ特徴的な形態で、はさみの先に毛の束がある。房総半島以南の各地の谷川にすむヤマトヌマエビC. japonicaでは、額角がやや長く、上縁に11~27歯、下縁に4~17歯ある。背甲は、透明感のある青緑色で、褐色の破線模様が数本ある。[武田正倫] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例