トチリン鉱(読み)トチリンこう

最新 地学事典 「トチリン鉱」の解説

トチリンこう
トチリン鉱

tochilinite

化学組成6(Fe0.9S)・5[(Mg,Fe2+)(OH)2]の鉱物。単斜晶系,格子定数a0.537nm, b1.565, c1.072, β95°, 単位格子中2分子含む。肉眼では青銅~黒色。劈開{001}明瞭。比重2.99。反射顕微鏡下で淡黄~灰色。強い光学異方性と複屈折。硫化物(マッキーノ鉱)層と水酸化物(水滑石)層の規則的互層からなる層状構造鉱物。層が湾曲し,円筒状や波状の特徴的な構造を示す。蛇紋岩などの中に小粒の塊または長さ5~6mmに及ぶ針状結晶として産出する。また,鉄に富むトチリン鉱はCMコンドライトの主要な構成物として知られている。ロシアの科学者,M.S.Tochilinにちなむ。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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