ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トビヤ家」の意味・わかりやすい解説 トビヤ家トビヤけTobiads 前3世紀頃のヨルダン川東部地域の有力家系。聖書では,バビロニア捕囚から帰還した人々のなかに「トビヤの子孫」を称する一団があったが,「イスラエルの者であることを明らかにすることはできなかった」 (エズラ記2・60) といわれている。当時パレスチナを支配していたエジプトのプトレマイオス朝と手を結び,同時にエルサレム神殿の大祭司とも通じていた。前 175年アンチオコス4世が即位したあと,トビヤ家のヒュルカノスは自殺し,トビヤ家は断絶。トビヤ家の居城はアンマンの西方 16km,現アラクエルエミルに廃虚として残っている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by