日本歴史地名大系 「トママイ場所」の解説
トママイ場所
とままいばしよ
現苫前郡域をほぼその範囲として設定された場所名。トママイ持場ともいう。北はテシホ場所、南はルルモッペ場所、東はイシカリ場所に接する。西は日本海に臨む。当場所の成立年代は未詳ながら、テシホ場所と同時期とすれば「慶長年中」となる(休明光記)。テシホ場所との境はヲタコシヘツ(現初山別町と遠別町の境)、ルルモッペ場所との境は「チヤシユンナイ」(現小平町)で(玉虫「入北記」安政四年六月六日条)、ヤンケシリ、テウレ二島(現羽幌町)はテシホ場所に属した(万延元年「トママイ場所引渡目録」山形県鶴岡市郷土資料館蔵)。しかし当場所は、南北のいずれかの場所を包含していた時期、あるいは逆に包含されていた時期がある。「蝦夷商賈聞書」によれば、「
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報