トラガント(その他表記)traganth; tragacantha

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トラガント」の意味・わかりやすい解説

トラガント
traganth; tragacantha

生薬の一つ。トラガカントともいう。マメ科のトラガントノキ Astragalus adscendensまたはアジア産の同属植物の幹から得た分泌物。白色ないし淡黄色半透明の角質状の湾曲した平板または薄片で,厚さ 0.5~3mmで折れやすく,水中で膨化し,水またはグリセリン中に放置すると多数の薄片とデンプンを分離する。無味無臭で粘性をもつ。主成分のバゾリンのほか,トラガカンティン,デンプンも含む。粘滑剤,乳化剤とし,丸剤,錠剤の調整,化粧品などに用いる。浣腸に用いることもある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む