無味(読み)むみ

精選版 日本国語大辞典 「無味」の意味・読み・例文・類語

む‐み【無味】

〘名〙 (形動)
食物の味(あじ)がないこと。うまみがないこと。また、そのさま。
※両足院本山谷抄(1500頃)一「味外は、すいあまいをば、人は知り、無味をば得知ぬぞ。飯は無味なほどに人が味をば何とて不知ぞ」
② おもしろみがないこと。趣に乏しいこと。あじわいのないこと。また、そのさま。
日葡辞書(1603‐04)「Mumina(ムミナ) ヒト」 〔老子三五

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デジタル大辞泉 「無味」の意味・読み・例文・類語

む‐み【無味】

[名・形動]
味がないこと。うまみがないこと。「無味無臭」
おもしろみがないこと。なんの風情もないこと。また、そのさま。「技巧だけが目立つ無味文章
[類語]散文的素っ気ない無機的無風流味気あじけないつまらない興醒きょうざ興醒きょうざまし不興しらけるつや消し色消ししらじらしいぞっとしない鼻白む無味乾燥無趣味没趣味索然砂を噛むよう無芸芸無し

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普及版 字通 「無味」の読み・字形・画数・意味

【無味】むみ

淡薄。

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