トラックレス・マイニング(その他表記)trackless mining

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

トラックレス・マイニング
trackless mining

鉱山で機関車,巻上機など軌道 trackを必要とする運搬システムに対し,軌道を敷設しないで内燃機関車両を使用する運搬システムをいう。一般に人員,材料の輸送にはディーゼルエンジンを装備したジープ,トラックその他の特殊車両を用いる。鉱石輸送はダンプトラックを用いる場合もあるが,大量輸送にはコンベヤを用いる。また切羽における積込み,運搬にもディーゼルエンジンを装備した積込運搬機を用いる。この方式能率がよく安全性も高いので,海外では鉱山のみならず炭鉱でも広く採用されている。日本では金属鉱山および石灰石鉱山で普及しつつある。

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世界大百科事典(旧版)内のトラックレス・マイニングの言及

【坑内運搬】より

…モノレールの搬器は,小型巻上機で駆動されるロープによって走行するもののほか,ディーゼルエンジンを備えた原動車を搬器に連結して走行するものもある。 近年,トラックレスマイニングtrackless miningといって,軌道を敷設せず,ダンプトラック(14度までの勾配なら登り降りができる)やジープを用いて坑道運搬を行う鉱山が増えてきている。しかし,機関車運搬の場合と比較して,坑道断面を大きくとる必要がある。…

※「トラックレス・マイニング」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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