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切羽 きりはstope; working face

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

切羽
きりは
stope; working face

炭鉱や鉱山において採掘坑道掘進する坑内の現場,また掘進方向における掘削面をいう。特に掘進切羽の最先部を引立て,慣用的に延先,切詰めと呼ぶ。日本の鉱山は地質上断層,褶曲が多く,鉱脈も薄いので切羽は小規模となりがちである。切羽の支柱も木柱が用いられていたが,近年は鉄柱,カッペ (→カッペ採炭 ) などが使われている。特に炭鉱経営では切羽の数は減じ,長さを 100~200mとして,高度機械化採炭を実行することが必要とされている。

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デジタル大辞泉の解説

きり‐は【切(り)羽/切(り)端】

鉱石の採掘やトンネル工事で、掘削が行われる現場。切り場。

せっ‐ぱ【切羽】

刀の鐔(つば)の表裏が、それぞれ柄(つか)と鞘(さや)に接する部分に添える薄い金具。
差し迫っていること。また、その場面。急場。どたん場。
「生きる死ぬるの―ぞと」〈浄・五枚羽子板〉

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世界大百科事典 第2版の解説

きりは【切羽 working place】

古くから使われている鉱山用語の一つ。採掘作業の行われている場所を指す。岩石,鉱石の〈切り場〉からきているものと考えられる。【山口 梅太郎】

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大辞林 第三版の解説

せっぱ【切羽】

刀の鍔つばが、柄つかと鞘さやに接するところの両面に添える薄い金物。
さしせまった困難。きわめて困難な時。 「生きる死ぬるの-ぞと/浄瑠璃・雪女」

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

切羽
きりは

鉱山などで採掘作業が行われる場所をいう。切端も同じ。岩石、鉱石、石炭などの採掘を行う所は採掘切羽、坑道を掘り進む所は掘進切羽ともいう。[房村信雄]

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世界大百科事典内の切羽の言及

【払い】より

…石炭鉱山で用いられることが多い語で,採掘場のこと。石炭の採掘面のみのごく狭い部分をいうことも多い。岩石や石炭を側方へ払い落とすところからきた語であるが,発破のことをさす場合や,岩石を払い落とすように働く爆破孔を呼ぶこともある。【山口 梅太郎】…

【鉱山】より

…そのために,鉱体の形状や母岩の性質に応じて,鉱石採取の順序や坑木の取扱い,使用する機械類を選ぶ必要がある。坑内で採掘作業が行われる場所を切羽(きりは)というが,ここでは削岩,爆破,鉱石積込み,支柱立て,採掘跡充てんといった作業が行われ,削岩員,支柱員,火薬係といった鉱員たちが,いろいろな機械を操作して働いている。さらに切羽の後方では,鉱石・資材の運搬,坑内環境の維持のための通気,排水等の作業が行われる。…

【採鉱】より

…採掘の方法はマムート鉱山と同様の階段採掘法であるが,ベンチの高さは15mある。孔径10.5cm,深さ17.5mの爆破孔で爆破し,これを車体の前部にショベルのついた積込機で32~46t容量のトラックに積み込んで,切羽の要所に作られた立坑へ運搬する。立坑に落とし込まれた石灰石は立坑底のクラッシャーで破砕され,ベルトコンベヤで坑外の貯鉱場へと引き出される。…

※「切羽」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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