トラバーズ(読み)とらばーず(英語表記)Morris William Travers

日本大百科全書(ニッポニカ) 「トラバーズ」の意味・わかりやすい解説

トラバーズ(Morris William Travers)
とらばーず
Morris William Travers
(1872―1961)

イギリスの化学者。ロンドンに生まれ、ロンドン大学に学ぶ。レイリーラムゼーによる空気中に約1%の希ガス元素アルゴンがあることの発見(1894)、またラムゼーによるウラン鉱中のヘリウムの発見(1895)により、ラムゼーが元素周期表に0(ゼロ)族の追加を提案したのを受けて、ラムゼーとともに、0族に入ると考えられる他の元素(ヘリウムとアルゴンの間にあるもの、およびアルゴンより重いもの)を探求し、液体空気分留スペクトル分析により、1898年希ガス元素ネオン、クリプトンキセノンを発見した。1904年ブリストルのユニバーシティ・カレッジ教授。ガラスの研究でも知られる。主著は『The Discovery of the Rare Gases』(1928)。

[道家達將]


トラバーズ(Pamela L. Travers)
とらばーず

トラバース

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android