イギリスの女流児童文学作家。オーストラリアのクイーンズランドに生まれる。幼いころから詩や物語をつくるのをひそやかな楽しみにしていた。のちイギリスに渡り、女優、ダンサー、ジャーナリストなどの職業を経験。病気の回復後に自分の楽しみのために物語を書き始めたのがきっかけで、作家生活に入る。日常生活に魔法をもたらす不思議なナースを主人公にした『風にのってきたメアリー・ポピンズ』(1934)が大好評を得て、『帰ってきたメアリー・ポピンズ』(1935)、『とびらをあけるメアリー・ポピンズ』(1943)、『公園のメアリー・ポピンズ』(1952)、『桜町通りのメアリー・ポピンズ』(1982)、『メアリー・ポピンズとおとなりさん』(1989)などと続編が出た。20世紀ファンタジーの名作とされ、20か国語に訳されている。ほかに『海を行き、陸を行き』(1941)など。
[八木田宜子]
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