トリフェニルアルミニウム

化学辞典 第2版 の解説

トリフェニルアルミニウム
トリフェニルアルミニウム
triphenylaluminium

Al(C6H5)3(258.30).ジフェニル水銀とアルミニウムとの反応

または,フェニルリチウム塩化アルミニウムとの反応,

3C6H5Li + AlCl3 → Al(C6H5)3 + 3LiCl

で合成される.白色結晶.融点230 ℃.有機溶媒に可溶.酸素,水,ハロゲンにより分解しやすい.フェニル化試薬として使われる.[CAS 841-76-9]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のトリフェニルアルミニウムの言及

【アルキルアルミニウム】より

…またアルキル基が水素,ハロゲン等で置換された化合物も多く知られている。さらにアルキル基の代りにフェニル基を有する化合物もあり,たとえばトリフェニルアルミニウムAl2(C6H5)6(融点225~228℃)は結晶状態ではAl2(CH3)6に類似の構造をもち,二つの橋架けフェニル基はAl‐Al軸に垂直な面上にある。【水町 邦彦】。…

※「トリフェニルアルミニウム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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