大学事典 「トリブバン大学」の解説
トリブバン大学[ネパール]
トリブバンだいがく
1959年首都カトマンズから5km離れたキルティプルに設置されたネパール最初の大学。2013/14年度の学生総数は約60万人で(ネパールの高等教育就学人口の約9割に相当),学部・学科に約27万人,加盟カレッジに約33万人が在籍。2006年の民主化運動以降,国王に代わり総理大臣が総長を務め,総長代理には教育省長官が就任。国内各地に330のキャンパスをもち,人文・社会科学,経営学,教育学,法学の4学部38学科と931の私立加盟カレッジ,九つの研究所によって構成される。学部レベルでは1079のコース,大学院レベルでは1000のコースを提供している。2013年にネパール初の国立大学に指定され,学部の増設や大学の機能拡張が検討されている。一方,他大学と比べて学年末試験の合格率が低いことが指摘されており(4割未満),教育の効率化が課題となっている。
著者: 小原優貴
出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報