ドイラ

百科事典マイペディア 「ドイラ」の意味・わかりやすい解説

ドイラ

ウズベキスタンの一枚皮の枠太鼓タンバリン一種円形の木枠の内側には多数の金輪か小さなシンバルがついている。乾いた音を出すため演奏前に皮面をあたため,振ったり両手の指で皮面や枠を打つ。大きな音を出すよう金属指ぬきをはめている。踊りと結びついて複雑で洗練された即興的なリズムを刻む。合奏,歌の伴奏にも用いられる。ウイグルではダプdapと呼ばれる。

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世界大百科事典(旧版)内のドイラの言及

【ダーイラ】より

… この太鼓はやはりアラビア語でドゥッフ(ダッフdaff)またはタールṭār,トルコ語でデフdef,マズハルmazharと呼ばれるものと同種であるが,ダーイラの名称はイラン,パキスタン,アラブ諸国で一般的である。またグルジアではダイラdaira,ウズベキスタンやタジキスタン,アフガニスタンではドイラdoira,また東ヨーロッパのアルバニアやマケドニアではダイレdaireの呼称で知られる。概して民俗音楽・舞踊の伴奏に用いられることが多い。…

※「ドイラ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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