ドーセット(読み)どーせっと(英語表記)Dorset

翻訳|Dorset

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ドーセット」の意味・わかりやすい解説

ドーセット
どーせっと
Dorset

イギリス、イングランド南部のカウンティ(県)。ドーセットシャーDorsetshireともいう。面積2542平方キロメートル、人口39万0986(2001)。県都ドーチェスターDorchester。1997年ボーンマス、プールの2地区がユニタリー・オーソリティー(一層制地方自治体)として分離した。イギリス海峡に臨み、中生代ジュラ紀白亜紀岩石が卓越する緩やかな丘陵地帯をなす。海岸には白亜の海食崖(がい)が発達する。この海岸は隣県のデボンにある東デボン海岸とともに、2001年に世界遺産の自然遺産として登録されている(世界自然遺産)。気候温暖で海浜保養地が多い。酪農牧羊、穀物生産が盛ん。工業は不振であるが、造船業が立地する。

[久保田武]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ドーセット」の意味・わかりやすい解説

ドーセット(伯・侯・公家)
ドーセット[はく・こう・こうけ]
Dorset, Earls, Marquesses and Dukes of

かつてボーフォートグレー,サックビル家がもっていたイギリスの貴族家柄。 1070年頃ウィリアム1世の妹の子ソールズベリー司教オズムンドが創設したドーセット伯家を最初として,サマセット伯 J.ボーフォートが 1397年創始したボーフォート侯家,1475年 T.グレーが創始したグレー侯家,1604年 T.サックビルが創始したサックビル伯家,1720年7代伯 L.サックビルが創始したサックビル公家,サックビル家のドーセット公家があり,1843年5代目のドーセット公の死とともに,この家系は絶えた。

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