ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ボーフォート」の意味・わかりやすい解説
ボーフォート
Beaufort, Henry
[没]1447.4.11. ハンプシャー,ウィンチェスター
イギリスの政治家,聖職者。ランカスター公ジョン・オブ・ゴーントの次男。一門の威勢を背景にして,聖俗の要職を兼ね,ヘンリー4世,ヘンリー5世,ヘンリー6世の3代の治世に絶大な勢力をふるった。 1397年オックスフォード大学総長,98年リンカーン司教。ヘンリー4世即位に伴い,政治の中枢を握り,1403年大法官,枢密顧問官,翌年ウィンチェスター司教に就任。 17年枢機卿に任じられた。その頃には財力を築いて大富豪となり,王室に莫大な資金を貸付けていた。ヘンリー6世即位後の 1430年代にはその地位を奪おうとした甥のグロスター公ハンフリーの画策も退けて,40年間その地位を保持し続けた。
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