ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ナチェズ族」の意味・わかりやすい解説 ナチェズ族ナチェズぞくNatchez アメリカ,ミシシッピ川下流のヤズー川とパール川の間に住んでいた,ナチェズ語を話すアメリカインディアンの一民族。かつてミシシッピ川下流域にあって最大最強の民族であったが,1729~30年のフランス軍とチョクトー族の連合軍との戦いに敗れ離散の運命をたどった。本来,農耕民であったが,織物や土器の製作に秀で,高度に発達した階層組織をもつ母系外婚制度があった。首長の地位は「偉大なる太陽」と呼ばれ,絶大な権力をもった。宗教は複雑な儀礼を伴った太陽崇拝を基幹とする一神教であった。現在はオクラホマ州北東部に少数が居住しているにすぎない。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by