ナマクアランド(その他表記)Namaqualand

デジタル大辞泉 「ナマクアランド」の意味・読み・例文・類語

ナマクアランド(Namaqualand)

アフリカ南部ナミビア南西部から南アフリカ共和国北西部にかけての地域名。少数民族のナマ人が居住する。ほとんどが砂漠地帯だが、夏のわずかな降雨により多数の花が一斉に咲くことで知られる。銅、ダイヤモンド鉱山がある。南アフリカのナミビア国境付近のリフタスフェルトはその文化的・植物的景観が評価され世界遺産文化遺産)に登録された。ナマカランド。ナマクワランド。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ナマクアランド」の意味・わかりやすい解説

ナマクアランド
なまくあらんど
Namaqualand

アフリカ南部、ナミビア南西部と南アフリカ共和国北西部にまたがる地域。両国の国境をなすオレンジ川で二分され、北部は大ナマクアランド、南部は小ナマクアランドとよばれる。ほとんどが砂漠地帯で、ダイヤモンド、銅を産出し、少数民族ナマ(別称コイ人)が居住する。ナマ人は、ナミビアがドイツ領であった1904年、ドイツの支配に反抗してヘレロ人とともに蜂起(ほうき)したが敗北した。

[林 晃史]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android